夜明け前に薄笑い
またまた昔の職場、
すでに染め上がってる(京友禅の染め)羽尺(羽織用の反物)の上にさらに絵柄を描くという仕事がくる。
七宝が雲取りで書いてある付け下げ小紋のような柄だった。出来上がってる反物にさらに図柄を描く、
しかもアオバナ(露草の青い汁、友禅柄の下書きに使う、水でおちる)でなく鉛筆で描くというのもヘンだと思いながら、あたえられた仕事だから言われたとおりにした。
営業周りをしているUさんに「出来たんですけど、社長に見てもらったほうが良いですね」と聞くと「ああ、もう染めに出すさかい、社長に後どうするか、きいといて」と言われて
、事務所の方に行く。事務の女子社員は5~6人いるが、そのときいたのは1人で、見知らぬ顔の子だった。
「専務やはる?」と私は社長のつもりが専務といってしまったが、その子は気にもせず「出かけたはります」と言った。
仕方がないから自分の職場に戻ろうとすると、事務の人たちが帰り支度をはじめたので、その女子社員に「あんたも、帰るしたくしたら?」と言うと「私は当番ですから」と言って仕事を続けた。
『へぇ、いつ、そんなん出来たんやろ』と思いながら事務所から出た。
私の職場は事務所のあるところとは別の建物で、そちらに戻る途中の店で買い物をしている老夫婦と出会う。お爺さんの方が槍を買おうとしている。
お婆さんはその付き添いみたい。お爺さんは一本の槍を手にして振り回している。
先の方にはキャップが付いているのだが、それを通りかかった私のほうに向けたので、「あぶないな、そんな振り回して」というとさらに大きく振ったのでキャップが取れて、先の鋭い刃が見えた。お婆さんが止めようとしたが、お爺さんはその槍が大変気に入ったようで、益々大きく振り回している。
こんな夢をみながら、私は薄笑いを浮かべていたらしい。![]()








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